超獣大図鑑

古代超獣カメレキング

身長
60メートル
体重
4万5千トン
武器/能力
口からのガス
翼から起こす地獄風
飛行能力

金銀まだらの卵より生まれし古代超獣カメレキング

古代カメレオンと宇宙翼竜を異次元人ヤプールが合体させた姿。

エジプトの古書にアトランティス大陸を壊滅させたとの記録が残っている。鋭利な翼はビルを簡単に切断し、風速70メートルの地獄風を起こす。口から伸びる長い舌は武器であると同時に弱点でもある。また、腹のカッターはノコギリのように回転させることができ、角はレーダーの役割も持っている。

最初は2つの卵の状態で現れた。古代カメレオンの銀の卵は人を飲み込み、地底に潜り込んで姿をくらます。一方、宇宙翼竜の金の卵は太平洋上に現れ、空を飛びながら東京のビル街に向かった。金の卵はTACアローに攻撃を受けたものの、攻撃されると消える特性を持つ「宇宙物体」であることを利用し、 TACの目を欺いた。2つの卵は互いに引き合うように近づいた後、合体して金銀まだらの卵となり、内部で古代カメレオンと宇宙翼竜の合体が開始された。

孵化してカメレキングとなった後は、TACの攻撃をものともせずビル街を破壊。ウルトラマンエースとの戦いでは、飛行能力を活かし空中からの体当たりで圧倒した。

感想

巨大なること山の如く、恐ろしきこと悪魔の如し
カメレキングはドラゴンのような風貌を持つ、2匹目の超獣です。側面から見たときこそ魅力が最大限発揮される(特徴的な角の曲がり具合がわかる)と考えて横向きに描きました。前回のベロクロンが超獣らしさ全開であったのに対し、かなり怪獣っぽい感じのカメレキングですが、劇中で誕生するまでの経緯(宇宙翼竜と古代カメレオンの合体)が描かれているので、本編を見ているとあまり怪獣を感じさせませんね。腹にはのこぎり状のトゲがありますが、これは同時期のゴジラ映画に出ていた宇宙怪獣ガイガンと同じく、回転して相手を切り刻む設定です。絵の構図は、超獣の正面でTACが臨戦態勢に入り、背景右上には地球防衛軍のF-5ファントム(実在する戦闘機)が接近しているという劇中を意識したものです。
こだわりポイント
今回力を入れたのは卵の表現で、表面のブツブツを一個一個描いていています。こうしないと全然写真っぽく見えないんですよね。この卵を入れたのは、既存のスチール写真にないシチュエーションにしたかったためです。また、私は最初に2話を観た時、この卵に作業員(キレンジャー役の畠山麦氏)が飲みこまれるシーンで、すさまじい衝撃を受けました。その時食べていたガムの味まではっきりと覚えているという、まさにトラウマです。エースには怖いシーンが多いですが、私が怖いと思ったシーンNo.1はこれ。No.2がキングカッパーのアンドロイド夫婦です。
カメレキングメイキング
毎度おなじみ(?)、制作行程紹介のコーナー。前回の反省点を考慮し、ラフ画はあえて適当に描き、CGソフトで形から仕上げていく方法にしています。全回、ラフの時点でいくら凝っても結局塗りの段階で形を変えてしまうことが分かったためです。どちらにせよ、時間がかかるのは同じですが……。まだまだ改善の余地ありです。
なぜスチール写真にこだわるか
超獣のイラストは毎回、現場で撮影されたスチール写真風に仕上げています。それは、私にとってスチール写真が「本編以外のエピソード」を想起させるアイテムだからです。例えば、ウルトラマンとゴモラの写真。よく雑誌などに使われる、大阪城をバックに両者が対峙している写真がありますが、本編で彼らが激突するときには、すでに大阪城が全壊しています。「本編と違うシチュエーションじゃないか」と残念に思う方もおられるかも知れません。でも私の場合は、もし、大阪城が無事な状態で彼らが戦っていたらどうなっていたのだろう?と考えが膨らみます。
私は正直、飽きるくらいにウルトラマンA本編を見ています。しかし、ネットなどで見たことのないスチール写真を発見する度、自分のまだ知らないエースの世界があるのではないか?と想像が膨らんでワクワクします。なので、超獣を真上から見たり、超獣がジャンプしたりするなど、本編撮影でありえないようなシーンのイラストは描きません。ですが、できるだけ本当の撮影現場に近いリアルなイラストにすることによって未公開エピソードが存在するかのような感覚を味わえる。そんな魅力を少しでも皆さんに味わってもらえたらと考えて描いています。 また、当時の特撮は、現在では事実上再現不可能(CGの登場、セットや爆薬のコスト問題、法律により火災放射表現ができないなど)であるので、なおさらサブ・エピソードを想起できるアイテムは大切だと思うのです。この姿勢で、今後もイラストを量産します!ご期待ください。
ちなみに、私にとって最も魅力的だったスチール写真は、ミサイル超獣ベロクロンが原爆ドームを破壊しているものです。
特撮考察
当時の撮影現場はどのような雰囲気だったのでしょうか。助監督として参加し、後に特殊技術(特撮監督)となった川北紘一氏のコメントには以下のようなものがあります。
  • ウルトラマンAでは、特撮パートの制作が東宝映像に委託された。そのため、映画上がりのスタッフが多かった
  • 特撮は映画用のスタジオで撮影。セットがとても広く、これまでのシリーズより贅沢な環境だった
  • 毎週放送の番組だが、特撮には時間がかかるため徹夜の連続だった。酒もスタジオで飲み交わした
  • 正面から迫る戦闘機を映す等、新しい要素を積極的に取り入れようとした
初代ウルトラマンは、特撮に対する予算と時間が足りなくなったために39話で終了となりました。シリーズ化が決定したエースの頃には、円谷プロも特撮を一週間で取り終えるための「適度に手を抜く」技術を有していたはずですが、私にはエースのほうが技術力が高いと感じます(アローやファルコンの旋回シーンが使い回しなのは残念)。 川北氏のコメントを見ると、やはり相当な情熱を持っていたことが伺えます。特に、初期の3話分は、現場で怒声を発し、スタッフにも恐れられていたという佐川監督が特殊技術を担当。クオリティも高く、後の作品と比較すると、初期の話はセットも超獣の着ぐるみも気合いが入っています(帰ってきたウルトラマン最終回のゼットンの造形がひどいのはその代償?)。是非、何回も観て差を見つけてみてください。
また、次の第3話から、エースのスーツアクターが中西正氏から武内正治氏に変更されています。エースの2ピーススーツが見れるのもこの回まで。どちらも理由は謎だそうです。ついつい色々考えてしまいますが……ご存知の方は是非情報をください!
今後について
リアルが忙しくなっ前回の投稿から一年も開いたため、描くのを諦めたのかと思われた方がいるかもしれませんが、ウルトラマンA関連活動は私にとってライフワークなので、筆は遅くとも、これからもずっと書き続けることになると思います。なお、みなさんから応援のコメントなどがあるとスピードアップしますので、興味を持たれた方は是非是非コメントをお願いします!
2012/5/1 Killy.

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