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イベントレポート スーパーフェスティバル編

東京の科学技術館で度々行なわれているスーパーフェスティバル。2010年9月26日のそれは、TAC隊員たちが集まるというファンにはたまらないイベントとなった。集結したメンバーは南、吉村、山中、今野隊員。会場内で流れるのはTACの歌。私はあいにくカメラを忘れてしまい、携帯電話で撮った低解像度の写真しか公開できないが、少しでも雰囲気を感じていただければ幸いである。


南隊員役 星光子氏
南隊員からは第一話の撮影苦労話が飛び出した穏やかな雰囲気をかもしつつも「山中隊員は怖くないんですよ〜」など茶目っ気あるトークを披露。今回はウルトラリングをはめてのご登場で、ファンからは拍手も。エースという作品については、市川氏の男女変身アイデアについて絶賛しつつも、ちょっと早すぎたのかもとコメント。第一話に関しては、心の準備も何もなく、「撮影の何日か前は海漂ってましたって感じだったので、ホントにビックリしちゃって……」という感じだったそうだ。なお当日は娘さんの紫子氏もいらっしゃっていた。
また、この日来場したファンの中には当時のサイン会に出席された方も居たらしく、お久しぶり〜元気だった〜?と笑顔で声をかけられていた。そして山中隊員役の沖田氏をフォローする所などは、劇中でも北斗をフォローしていた南夕子を思い起こさせた。
今野隊員役 山本正明氏
笑顔を振りまく今野隊員。現在は美術品の販売をしているとにかくエースという作品への情熱がすごい方。第14話「銀河に散った五つの星」に高倉司令官役で出演された山形勳氏のことを挙げ、子供番組にああいう人が来ると締まる、以前のウルトラマンにはそれだけの大物ゲストが来たことが無いと大絶賛。また、子供番組に出演したのはエースが初ではなく、「忍者部隊月光」という番組で満月という役で出ていたそうだ(山本磯六名義)。そこでも派手なヘルメットや服を付けていたため、他の役者が困惑した派手なTACの衣装を着るのも、それほど違和感がなかったとか。
ただ、ヘルメットがムレる話はDVDと同様ここでも語られ、よっぽどきつかったんだろうなあという印象を受けた。しかし、役者が作品にこれだけの愛情を持っているとファンとしてはやはり嬉しくなるものだ。
山中隊員役 沖田駿一氏
サングラスで登場の山中隊員。「ブッたるんどるぞお前は!!」も炸裂した劇中ではいつも怒鳴っていた山中隊員だが、演じておられたご本人は落ち着いた方と言う印象。今回はサングラス着用でのご登場。劇中でも度々かけており、ビデオ版の解説文で「今回は山中隊員のヤクザルックが観モノ。」とか書かれてある回があったりもするほど似合っているのである。ファンからは怖いイメージがあると言われる山中隊員。演じておられた沖田氏からも「結構、北斗には怒りましたけどね。言うこと聞かないんですよ(笑)。」との発言が飛び出した。しかしこの二人、スタジオ内ではギャグを飛ばしまくっているムードメーカーだったらしいので、役者同士でそのような関係だったかは謎である(笑)。そしてファンにはとても嬉しいこのセリフも聞けた。「ブッたるんどるぞお前は!」。
エースという作品に関しては、脚本がしっかりしているので今の時代でも通用する、キャラクターの持ち味も良く出ていてそのバランスが良かった、CGがない手作りの良さがあるなど、高い評価を与えていた。それにしても、山中隊員の「ブッたるんどる」発言は劇中でたったの2回ほどなのだが、トレードマークのようになるほどのインパクトを持っているのには驚きである。
吉村隊員役 佐野光洋氏
気さくでノリがよい方で、会場の雰囲気を盛り上げていただいた。撮影当時と声がほとんど変わっていないのに驚き。ファンからも、「ビジュアルは変わったけれど、声だけは変わってない!」と言われることが多いそうだ。劇中でも弾き語りを披露していたが、実際歌が得意だそうである。
サービス精神も満点で、今回の沖田氏の「ブったるんどる」発言も、佐野氏のリクエストによるものだった。エースという作品については、デビュー作ということもあり緊張しっぱなしだったと語られ、「先輩達のジャマにならないように、ジャマしつつ……付いて行くという」などの発言で会場を笑いの渦に巻き込んでいた。エースの新作を作るとしたら……という話も出て、「生物学の顧問かなにかで、吉村公三でもう一回出たいなと」との展望を語っておられ、会場からは拍手も巻き起こった。
面白かったのが、「もう時効かな」と語っていただいた、妙高高原ロケの帰りの話。車内には美しい女性が2人。沖田氏に「佐野!ちょっと声をかけてこい」といわれ、言われるがままに声をかけ、女性達と合コンのような形で会話がはじまり、東京までの道中をとても楽しく過ごせたとか。二人ともイケメンなのでうなずける話である。また、沖田氏にはお酒のことも教えてもらったそうである。そしてやはり飛び出した岡山の話。電車で弁当を食べているシーンは、山本氏に「お前、あの弁当食うシーンだけは素で行ってるな」と指摘されたとか。本人も、あれは吉村隊員ではなく佐野光洋が弁当を食べてるシーンです、と笑いながらコメント。
今回のトークショーは会話が佐野氏中心になっており、佐野氏は司会の八木監督場をフォローしたりするなど、場を盛り上げるのが上手いムードメーカー的存在という印象を受けた。

DVD発売というビッグイベントが過ぎ、今後イベントが開催される回数も減るであろうエース。こうしたイベント開催は本当に嬉しいものです。しかも今回は、DVDの「TAC同窓会」に出席されていなかった吉村、山中、今野隊員も集まるということで会場も大盛り上がりで私もテンション上がりっぱなし。今後もこういったイベントが続いて行くことを期待せずにはいられなかった一日でした。

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