第28話 さようなら夕子よ、月の妹よ
煌々たる10月の満月の夜、神山の地底から満月超獣ルナチクスが姿を現した。ところが、南隊員は超獣の正体をつかんでいないにも関わらず北斗隊員にウルトラタッチを求める。彼女の言によれば、ルナチクスは月を滅ぼして地球にやってきた超獣であり、10月の満月の夜だけ地上に姿を現すという。地球を月の二の舞にさせないため、2人はウルトラマンエースに変身した。
苦戦の末ルナチクスを倒し、変身を解いた南は、北斗を前になぜか涙を流す。そして彼女の口から、これまで誰にも明かしていなかった、自らの「月星人としての使命」が語られていく。彼女はルナチクス打倒を果たした後、月の再興のため、同胞のいる冥王星に帰らなければならないのだ。南は隊員達に最後の別れを告げ、宇宙へと飛んでいく。
南を最後に見送ったのは、一人でエースに変身した北斗だった。これからは、北斗は一人でエースになる。いや、ならなければならないのだ。そしてエースは、地球を月のようにしてはならないと、地球防衛の決意を新たにするのだった。