全話紹介

地底超獣ギタギタンガが京浜工業地帯を襲い、こつ然と消えた。現場になぜか漂うアルコールの臭い。調査を開始したTACパンサーの前に一人の少年が飛び出してきた。彼の名は梅津断。車の前を横切ることで、己の勇気を試そうとしていたのだった。

ダンには、一般人には見えないウルトラの星を見ることができた。それは、彼が「負けるもんか」とがんばり続ける心を持っているからだ。そんな彼は、一年前、飲酒運転で父を亡くし、姉と二人暮らしであった。北斗は、ダンの父が少女をギタギタンガから守ろうとして死んだことを突き止める。ギタギタンガの吐く強烈なアルコール臭のする酸欠ガスにより、飲酒運転事故扱いとされていたのである。しかしダンは、そんなものはデタラメだと一蹴した。そのとき、ウルトラの星の父さんにも見えていたはずだ。父さんはそんなとき、がんばりの心を捨ててしまうような男ではない……そう思いたかったのだ。

泣きながら駆け出すダンだったが、通りかかった墓場で、ギタギタンガを操る地底超人アングラモンの姿を見つける。ダンは決意した。「父さんの敵をとってやる!」。彼が放ったアングラモンへのパチンコ攻撃は偶然にも急所を直撃したが、逆上したアングラモンはダンを崖に追い詰めてしまった!

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